ピアノのプロは膨大な量の本番曲をかかえていて、日々それらの曲の弾きにくい所を部分練習しています。
ピアノ協奏曲ともなると全楽章を通して30分を超えることもあり、練習すべき場所が多いのです。
この記事ではピアノのプロが実際にやっている練習方法で、基礎力を落とさないためどんな練習方法で行っているか、プロピアニストから聞いた話を交えながら解説していきたいと思います。
ショパンエチュードop.10,op25の24曲は弾けて当たり前
私の師匠の練習方法ですが、「指慣らしに」とショパンのop.25の12曲を1番から12番まで連続で1時間近くかけて弾いていました。
少々ゆっくり目のテンポでしたが、プロピアニストはショパンエチュードは弾けて当たり前、音大に合格する前に弾き終わっている人もいるくらいです。
チェルニーやモシュコフスキー練習曲より、ショパンエチュードの指運びは難しいと言われています。
プロとしてやっていけるピアニストは、ショパンエチュードop.10,25の24曲や、それと同レベルの曲は元々弾きこなせる水準にあると思ってよいでしょう。
チェルニー30番やハノンの慣れた曲で超・高速練習
小学生でも手がけるお子さんのいるチェルニー30番練習曲や、ハノンの前半第1部、2部の指練習を、プロのピアニストも普段の練習方法に使うことがあるようです。
ただし半端なく速いテンポでの練習を行うそうで、チェルニー30番で言えば楽譜に指定されたものに近づけるテンポ、ハノンでは楽譜よりずっと速いテンポで弾けるようにしていきます。
高速で軽い指回しができるようにしておいて、他のピアノ曲のときにも役立てていくのです。
いきなり真似すると指を痛めるおそれがあるので、速さを上げていくのは少しずつ行いましょう。
短期間でのレベルアップはベートーヴェンで
1年、3年という年単位ではありますが、短期間でのレベルアップを狙いたい場合には、ベートーベンの曲をたくさん弾いていく練習方法が知られています。
音楽大学の入試にもベートーヴェンのソナタや変奏曲はよく出題されていて、ピアノの技術をくみ取ることができます。
ピアノのプロを目指す人が音楽高校入試、音楽大学入試に間に合わせるため、ベートーヴェンを勉強することがしばしばあります。
年若い人でこれからプロを目指したい人は、ベートーヴェンをたくさん弾くのもひとつの練習方法です。
曲の難易度を見極め、順序よく学習することが望ましいでしょう。
まとめ
プロが普段やっているピアノの練習方法、いかがでしたでしょうか。
仕事での本番曲の部分練習の他、基礎レベルを落とさないために過去の練習曲も必要に応じて復習しているようです。
みなさんも過去の練習曲で、継続した方がよいものがあれば、時間を見つけて復習するようにしてみてください。
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