ピアノ上達には、和音テクニックの習得が欠かせません。
メロディーだけなら誰でもすぐ弾けるようになるのですが、左手で和音の伴奏を弾くのがピアノでは難しいんです。
左手でやるべきことを3つのコツに分けることにより、和音テクニックが早く身につきます。
この記事ではピアノ上達の早道となる和音テクニック3つのコツを、ピアノ講師の立場から紹介したいと思います。
両手でピアノ鍵盤の和音を押さえてみよう
楽譜通りに両手で1音ずつピアノを弾いてもよいのですが、五線譜の上に1小節ごとに書いてあるコードネームの和音を両手で押さえてみると、ピアノの上達に効果があります。
たとえばシャープ2つの長調「ニ長調」のとき、「D」「G」「A」「A7」というコードネームが楽譜にあったとします。
「D」は「レファ#ラ」という和音なので、この3つの音を鳴らしてみます。
左手で「レ」、右手で「ファ#ラ」に分けると簡単です。
以下、同じように両手に分けて和音コードを弾いていきます。
「G」は「ソシレ」なので、左手で「ソ」右手で「シレ」。
「A」は「ラド#ミ」なので、左手で「ラ」右手で「ド#ミ」。
「A7」は「ラド#ミソ」なので、左手で「ラ」右手で「ド#ミソ」。
最初は「D」の構成音「レファ#ラ」のカナを見ながら弾きますが、慣れていたら「D」「G」「A7」だけ見て、カタカナを見ないまま鍵盤を押さえられるようにしましょう。
左手だけでピアノ鍵盤の和音を押さえよう
和音コードの構成音を覚えて、両手に分けてピアノで弾けるようになりましたか?
両手を使って和音コードが弾けるようになったら、次は「左手だけ」で和音コードを押さえられるようにしましょう。
たいていのピアノ曲では右手で歌のメロディーを弾き、左手だけで和音伴奏をすることが多いからです。
左手だけで「D」「G」「A」(またはA7)「D」と弾いてみてください。
和音の流れを感じられるようになると、ピアノが上達します。
手のポジションを大きく移動することなく和音が弾けるように、和音の転回形について説明します。
和音の転回形を覚えよう
「G」の和音は基本の「ソシレ」の他、「シレソ」「レソシ」という転回形の和音をもっています。
どの和音にも転回形があり、曲の楽譜の中ではもとの形よりも転回形として和音が登場することが多いです。
和音の転回形に強くなることが、ピアノ上達への早道につながります。
「D」和音の基本は「レファ#ラ」で、転回形は「ファ#ラレ」「ラレファ#」です。
「A」和音の基本は「ラド#ミ」で、転回形は「ド#ミラ」「ミラド#」です。
「A7」和音の基本は「ラド#ミソ」で、転回形は「ド#ミソラ」「ミソラド#」「ソラド#ミ」です。
「A7」のようなセブンスコードは4つの音でできているため、転回形も1種類多くなります。
まとめ
ピアノは一台でメロディーも和音も同時に弾けるため「楽器の王様」と呼ばれています。
和音を制することがピアノの上達への早道です。
左手で和音を弾くのに慣れるため、最初は両手で和音を弾くことから始めてみてください。
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