大人になって始めたピアノはどれくらいまで上達できるのか?

大人になってピアノを再開した人、それから全く未経験のまま大人からピアノをスタートさせた人は、いったい自分がどれくらいまで上達できるのか見込みが立たず、先行き不安になる人が多いのではないでしょうか。

筆者も長年ピアノを弾いていますが、仕事が多忙だった2年ほどピアノを中断したら、子供の頃に習ったはずのバイエルが思うように弾けなくなってしまい、大変焦った経験があります。

この記事ではピアノ再開組、大人スタートのピアノ弾きがいったいどれくらいまで上達できるのか、筆者自身の経験や周りの友人たちから得た「上達の秘訣」を書いてみようと思います。

指は意外と回るもの~ピアノ上達・どれくらい?~

「大人になってからピアノを始めたから指が思うように動かなくて・・・」という人は、両手の指先をテーブルの上に当ててみてください。

次のことがテーブル上で出来るならピアノを弾くのに十分指は動いていることになります。

・両手5本の指先を「トントン」とテーブル上で打ってみる

・「5,4,3,2,1」の順で、両手5本の指をテーブルの上に立たせてみる(5は小指、1は親指)

・「1,2,3,4,5」の順でも同様に立たせる(5→1より多少やりずらい)

人間の足は2本で寝たきりや車椅子になるまでは「2足歩行」をしますが、ピアノの場合も両手5本の指で「5足歩行」をします。

70才、80才になっても足腰丈夫なら歩行できるのと同じように、大人からピアノを始めてもテーブルや鍵盤の上で「5足歩行」をすることは可能です。

ピアノの場合は鍵盤が上がっている状態から弾き始めるので少々コツがいりますが、テーブルの上で手指が立てれば問題なくピアノは弾けます。

「速く弾く」のは重力奏法を身につけることがポイントです。

4つ5つの音をまとめてサラリと素早く弾き切るため、重力奏法のコツさえわかれば年齢は全く関係ありません。

「左右の指が一緒に動いてしまう」ケースについて、次に述べたいと思います。

左右の指が一緒に動いてしまう場合には~ピアノ上達・どれくらい?~

大人スタートのピアノ奏者が一番はじめに悩むことが「左右の指をバラバラに動かすことができない」ことだと思います。

これはピアノの鍵盤(ドレミの位置)、楽譜読みと切り離してトレーニングした方が良いですので、毎日テーブルの上で次のことをやってみてください。

・右1、左3をテーブル上に乗せる

・右3、左5を乗せる

・右4、左2を乗せる

以下割愛しますが、左右で15通りの組み合わせが出来るのではと思います。

左右別々の指を扱えるようになりますので、根気よく体に染み込ませてください。

だんだん指先に神経が通って、置くべき指がササッと出せるようになってきます。

楽譜から音楽を起こせる人は天井知らずに上達するルール

子供でも大人でも3年5年とピアノを習ってもイマイチ上達しない人が大勢いるのですが、「楽譜を実際の演奏(音楽)に起こす力がついていないのだ」と多くのピアノ奏者を見てきて思うようになりました。

動画やCDで目立つ音だけを覚え、よくわからない場所は最低限楽譜をチラ見し、鍵盤の場所を暗記して細かい所までよく読んでいないのに「暗譜できた」と言っている人が多くいます。

この「鍵盤丸覚え法」ですと練習中の曲や鍵盤の場所が記憶に残っている曲は弾けるのですが、忘れてしまった曲や初めて見聞きする曲には手も足も出ないという問題が起きてきます。

1回弾いた曲は、いつでも取り出して弾けるようにしておきたいですよね。

1小節ずつ、1パートずつ「楽譜を音楽に起こす」作業を繰り返すことが、ピアノレベルの上達を支える一番の方法です。

音数が多く和音やリズムの複雑な楽譜を音楽に起こす力がついて来れば、大人から始めた人も上達はどれくらいどころか、上級者の仲間入りをすることだってじゅうぶん可能です。

まとめ

ピアノの他に歌や管楽器、弦楽器をやっていて音楽全般の素養が高い人は、ピアノの上達も早いと感じます。

楽譜の知識を身につけるほか、幅広いジャンルの音楽を聴くことが大切です。

ピアノ上達のために、クラシック音楽全般の教養を高めるよう、心がけてみてください。







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