ピアノコードの覚え方で、セブンスの意味がよくわからないことってありますよね。
セブンスには4種類あって、音程の開き方、狭まり方が微妙に違うんです。
4つの違いをルールとして覚えると、セブンスの意味がわかってきます。
「C」(ド)から始まるシーコードは以前説明しましたので、今回は「F」(ファ)から始まるエフのセブンスコードで説明します。
この記事ではピアノ講師の立場から、セブンスコード特有の4つのルールについて、簡単なものから順に説明していきます。
目次
(1)F7「ファラドミ♭」エフセブンスの覚え方
F(エフ)という3和音のコードは「ファラド」を表します。
ピアノの鍵盤で、この3つの白鍵を鳴らしてみてください。
明るい和音の響きがします。
ファラドをセブンスコードにするために、上に「ミ♭」を加えます。
「ファ」と「ミ♭」は、音程が7度(ファソラシドレミと7つの音の幅)なので、「セブンスコード」と言うんですよ。
「ファラドミ♭」をエフセブンスという名前で呼びます。
呼び方もエフとセブンスだけと一番短くて、楽譜にも頻繁に登場します。
(2)Fm7「ファラ♭ドミ♭」エフマイナーセブンスの覚え方
Fm(エフマイナー)というコードは「ファラ♭ド」を表します。
(1)の真ん中「ラ」が「ラ♭」と黒鍵になるところが先ほどと違います。
ピアノの鍵盤で、この3つの白鍵を鳴らしてみてください。
「ファラド」より「ファラ♭ド」は暗く悲しい響きがするでしょう。
(1)と同じ「ミ♭」をこの3和音の上にのせます。
「ファラ♭ドミ♭」も(1)のコードより暗く悲しい響きがします。
「m」が入ったマイナーセブンスは、(1)とならんで出現回数の多いセブンスコードです。
(3)FM7「ファラドミ」エフメジャーセブンスの覚え方
F(エフ)の和音「ファラド」の上に、「ミ」の白鍵をのせたコードです。
上に「ミ♭」をのせた時と、ピアノの響きを聴き比べてみてください。
「ファラドミ♭」は「ファシ♭レ」に戻ると自然な流れになる、よく出てくる和音です。
いっぽう白鍵だけの「ファラドミ」は拡散して音楽が終わるような、少し変わった響きに聞こえる和音です。
(1)(2)ほど頻繁に登場しませんが、ポピュラー、ジャズなどで洒落た音楽に時どき出てきます。
読み方は大文字の「M」がついているため、名前に「メジャー」が入ります。
「エフメジャーセブンス」と読んでください。
(4)FmM7「ファラ♭ドミ」エフマイナーメジャーセブンスの覚え方
Fm(エフマイナー)は「ファラ♭ド」のコードで悲しい響きがします。
(3)と同じ「ミ」を上にのせると、「ファラ♭ドミ」という意外性のある響きがします。
読み方は「エフマイナーメジャーセブンス」という4つの中で最も長い名前になります。
小文字の「m」はマイナーで悲しい響き、大文字の「M」は明るい響きや開けた感じの響きがします。
悲しい響きの上に開けた響きを合わせることで、果てしないイメージの和音になります。
ジャズなどに出てきますが、4つの中ではあまり見かけないコードです。
実際にピアノの鍵盤を鳴らしてみて、名前と一緒に響きを聞くのがコードの正しい覚え方です。
まとめ
ピアノコードの覚え方!セブンス特有の4つのルールを「F」(ファ)のコードで紹介しました。
ルールとしては、m(マイナー)が悲しい響き、M(メジャー)が明るい開けた響きと覚えておくと良いでしょう。
この2つの響きが合わさったものが、セブンス特有の明るさと悲しさが共存した、複雑な感情を表せます。
4種類のセブンスを区別できなくなった時は、4つの覚え方のルールを思い出してみてください。
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