ピアノの弾き方のコツで、指先と肘の位置は大切です。
演奏者である私たちの座高、腕の長さは、人それぞれですよね。
ピアノの高さはほぼ同じであるから、指先と肘の位置を「自分の体型」に合わせる必要があります。
この記事ではピアノ講師の立場からピアノの弾き方のコツで、指先と肘の位置について解説していきます。
ピアノの弾き方で「指先」はどこに置けばいいの?
ピアノを弾く時の指先の位置ですが、「鍵盤の手前」をタッチすると、少ない重みで鍵盤が下がってくれます。
鍵盤の奥と鍵盤の手前で、どちらが何センチ下りるのか、ゆっくりと押してみてください。
楽器によって多少の違いはありますが、私自身の所有ピアノ(ヤマハグランドピアノ)では鍵盤の奥で3ミリ、手前で8ミリ下がります。
「てこの原理」により、鍵盤の手前で8ミリ下げる方が、鍵盤の奥で3ミリ下げるよりも、ラクに打鍵することができます。
ピアノ初心者のうちは鍵盤の手前に指先を置くようにし、慣れてきたら鍵盤の奥まで指先を伸ばせるようにしてみてください。
親指や小指を鍵盤に置いたとき、中指や人指し指は鍵盤の奥に位置する場合があります。
自然に手や腕の重みが乗るよう、各指先の感覚を高めていってください。
ピアノの弾き方で「肘」(ひじ)はどこに置けばいいの?
ピアノを弾く時、指先が鍵盤にとらわれています。
鍵盤の中央を弾いていることもあれば、左右の端を弾くこともあるでしょう。
またピアノを弾く時、右足のかかとは足ペダルにとらわれています。
腰はイスに腰かけ、頭で体全体のバランスを取っています。
自由に動かせない体の部位があることから、ひじから先の「前腕」、肩から先の「上腕」の位置で、肘(ひじ)のポジションが決まってきます。
指先の位置によって手首のポジションが決まるのと同じように、肘の位置や角度も、指先や他の動かせないポジション次第なんです。
ピアノを弾く時、手首はやわらかく、固定しないように心がけます。
肘もやわらかく、前腕や上腕を自由に動かせるようにします。
昔は「脇の下に卵を入れるように」と肘の位置を習いましたが、最近のピアノ奏法によると肘の位置は流動的です。
演奏しながら肘や手首の位置、頭のポジションなど、どこに置くのが最も快適なのか、自分の体といつも対話して探すように心がけてください。
ピアノの弾き方において指先と肘の関係は?
指先は常に鍵盤に吸い付くように固定されていますが、肘は手首とともに上下します。
次の音にスムーズに移行できるよう、肘や手首で手指を誘導する働きがあります。
肘の動きは、腹筋で支えます。
上腕の力がうまく抜けるよう、腹筋で肘の動きを支えていきましょう。
まとめ
ピアノの鍵盤の上を、指先がなめらかに這うようにピアノを弾いていきます。
手首や肘の関節は、指先のスムーズで繊細な動きを助けていきます。
体の幹となる腹筋や背筋の支えで、指先や肘の動きがなめらかになります。
いろんな曲の演奏を通して、指先や肘のなめらかな弾き方を習得していきましょう。
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