右利きの人が抱えるピアノの悩みには「左手が上手く弾けない」というものがあります。
いっそ右手だけでピアノが弾けたらいいのに・・・とさえ思ってしまいますよね。
この記事ではピアノにおいて左手が持つ可能性と、それを引き出す左手上達方法について、練習上の経験から3つのポイントを書いてみようと思います。
目次
左手ピアノが難しい原因は?~左手ピアノ練習ポイント1
ピアノで左手パートを難しく感じてしまうには、複数の原因があります。
右利きの場合、左手が思うように動かない
右利きの場合、右手は思うようにスラスラ動くのに、左手は動きがぎこちなく、弾いていて辛い・・・という人は大半だと思います。
これはピアノが相当上達しても続く問題で「左手のための練習曲」というのもあるくらいです。
長年ピアノを弾いている人に聞くと、「左手はピアノのためだけに使う」「左手はピアノ専用」と割り切っている人が多いです。
ピアノのおかげで左手が器用になり、両利きに近くなる・・・なんてメリットもあります。
左手は経験値を積んでいない分、ピアノで積むことにしましょう。
へ音記号も読めないし、どの音を弾いたらいいのかわからない
ヘ音記号が読めない場合には、「カナ」を振ってしまって構いません。
「ド」「ソ♯」など、読めない音は1つずつ楽譜に書き込んでしまいましょう。
少しずつ読めるように慣れていきます。
ヘ音記号では五線内の音符を先に覚え、「低いミ」など架線つきの音符は最後に回すようにします。
メロディーパートではないので、どの音を弾いたらいいのかわからない
和音コードの勉強をするのが効果的です。
右手メロディーのように聴いただけですぐ弾けるようになりませんが、左手の和音も練習や工夫によって弾けるようになります。
根気よく練習しましょう。
左手ピアノが持つ可能性とは?~左手ピアノ練習ポイント2
弾きにくい左手ピアノですが、長年使い込んだ利き手の右手とは違い、左手は「変なクセがついていない」ピアノに適した手であると言えます。
音大に多数の合格者を送り出している私の先生の発言ですが、「クセのない左手はピアノ専門の手に育てることができる」と、いつも左手絶賛でした。
右手は箸を持ったり鉛筆で細かい字を書いているため、一見器用ではあるけれど、ピアノに適した動きを叩き込むには、向いていないことが多いそうです。
不器用に見える左手ですが、じっくりピアノ専用に育ててみましょう。
左手ピアノの可能性を引き出す上達方法は!?~左手ピアノ練習ポイント3
クラシックピアノを学んでいる人は、左手でもメロディーを担当できるように、バッハなどバロック音楽の勉強をしていることと思います。
ショパンの前奏曲6番(ロ短調)のように、左手メロディー、右手伴奏と、伴奏パートが左右で入れ替わった曲を多くやるのも有効です。
ポピュラーピアノの場合ですが、右がメロディー、左が伴奏と一貫していて、伴奏パートが左右で入れ替わることは滅多に起きません。
つまりポピュラーピアノの場合は、左手でコロコロ細かい動きができなくても、さほど不自由しないと言えます。
弾きたい和音がつかめるよう、ポピュラーピアノの人は和音コードの勉強をしっかり学んでみてください。
まとめ
左手ピアノの弾きにくさがどうしても気になる人は、左手だけの「片手練習」をじゅうぶんに取り入れるとよいでしょう。
普段の生活では右手ばかり使っていますので、ピアノの時くらいは「左手」だけに重点をおいて練習すると、手の左右差が均等に近づいていくでしょう。
ただし練習のし過ぎで手の筋を痛めたりしないよう、疲れ具合をみてホドホドにするように気をつけましょう。
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