楽譜の読み方もわかってきて、ピアノが楽しくなってくるのが初心者ピアノの特徴です。
両手で弾けるようになってくると、ピアノを弾ける喜びでいっぱいになりますよね。
少しずつ弾けてくると「もっと上手くなりたい」と欲がでてくるのも初心者の特徴です。
この記事ではピアノ講師の立場からピアノの弾き方について、初心者が失敗しやすい3つの残念な方法について解説していきます。
つっかえては弾き直しをする
初心者ピアノの特徴のひとつに、むずかしい音型がでてくるたびに、つっかえては弾き直しをするクセがあげられます。
音楽の流れがとちゅうで止まってしまうため、少々ごまかしながらでもつっかえずに弾けるテクニックを身に付けたいところです。
たとえば左手のバス音を弾いたあと、次に弾く細かい音符が読めなくて間に合わない場合には、細かい音型を省略して、バス音をずっと伸ばす弾き方でもいいんです。
右手のメロディーさえ途切れなければ、音楽の流れは止まりません。
初心者のうちに「弾き直し」のクセをつけてしまうと、直すのがむずかしくなります。
メロディーラインを途中で止めないですむ弾き方を、初心者ながら身につけるようにしましょう。
いきなりインテンポで弾き始めて「難所」でつっかかる
初心者の弾き方の特徴に、いきなりインテンポで弾き始めて、途中でつっかかることがあげられます。
ピアノ練習の順序として正しいのは、むずかしい部分をゆっくりのテンポから「部分練習」することです。
ゆっくりの部分練習から始めて、徐々にテンポをあげていき、日数をかけてインテンポまでもっていきます。
簡単な部分ははじめからインテンポで弾けるので、部分練習を終えた「難所」(なんしょ)と合体させていきます。
このようにパズルのピースを組み合わせるようにして、ピアノ曲を仕上げていきます。
むずかしい難所のピースを仕上げることなく、いきなりインテンポで頭から通す弾き方は今日からやめましょう。
曲のはじめだけ上手に弾けて後半は下手
初心者ピアノの弾き方に目立つのが、曲のはじめだけ上手で、後半になるとだんだん下手になっていくことがあげられます。
この原因も曲の頭からいきなりインテンポで通そうとする弾き方が問題なのです。
ポピュラーソングもクラシック曲でも、曲のサビで盛り上がり、演奏もむずかしくなることが多いです。
むずかしい所をしっかり弾けるように部分練習してから、曲のはじめを弾くようにしましょう。
曲の最初のページではなく、最後のページから練習するくらいで、ちょうどよいのです。
まとめ
ピアノの弾き方について、初心者が失敗しやすい3つの残念な方法について解説しました。
中級、上級とすすめていく上で、練習方法や弾き方がまずいと、上達のさまたげになります。
インテンポで頭から通すのは「通し練習」といい、部分練習をすべて終えてから行う弾き方です。
通し練習ばかりしていると、つっかえるクセが直らなくなります。
初心者ピアノを早く卒業したい人は、「難所」の部分練習をしっかり行いましょう。
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