ピアノを独学している人も習いに行っている人も、自宅での練習は効率よく行いたいですよね。
他にも習い事をしていたり、学校の宿題があったりなど、練習にたっぷり時間をかけられない人も多いです。
この記事ではピアノ講師の立場から、ピアノの自宅での練習方法で、レベル別の秘訣を解説したいと思います。
ピアノ初級者の自宅での練習方法は?
ピアノ初級者の自宅での練習方法は、できるだけ練習時間を長く取ることがメインになります。
質より量が必要な時期で、毎日できるだけ時間をかけて、数多くの曲を体や頭に染み込ませることが大切です。
ピアノ初級者におすすめな練習方法は、過去に「マル」をもらった曲を中心に、5曲10曲とたくさんの曲を弾いていくことです。
初級者では1曲が短いのですが、この方法ですと長時間の練習が可能になります。
ほぼできている内容を弾くだけですので、ストレスなく練習を続けることもメリットです。
年齢にもよりますが、初級者の場合は毎日30分くらいピアノ練習できたら理想です。
ピアノ中級者の自宅での練習方法は?
ピアノ中級者は、ある程度長い曲が弾けるようになってきています。
中級者におすすめする練習方法は、練習曲集を使って個別にテクニックをつかむ方法です。
ブルグミュラー25の練習曲を終えた人は、ときどき25曲を全部、復習として弾いてみましょう。
チェルニー30番、ソナチネアルバムに入った人は「マル」をもらった曲を、復習に使うのも効果的です。
時間をおくと弾けなくなる曲も出てくるので、5~10曲くらいの単位で復習するようにしましょう。
ソナタアルバム1巻、ショパンのワルツに入った人も、以前やった曲をさらうことで、レパートリーの獲得とテクニックの強化につながります。
ピアノ上級者の自宅での練習方法は?
ピアノ上級者ともなると、音数の少ないところは初見で弾けてしまうため、曲の難所をさらうことが自宅練習での中心作業となります。
「練習時間の半分は部分練習に費やす」という人もいるのではないでしょうか。
手の形や大きさに個人差はありますが、誰にとっても指回しのしにくい場所というのはあるものです。
ゆっくりさらう、1小節や2音ずつなど細かいブロックに分解するなど、弾きにくい原因をさぐって丁寧に部分練習を行いましょう。
難所解決のめどが立ってきたら、1小節、1段、1ページ…とまとめて弾ける量を増やします。
曲全体の構成を確認するため、時間のある時に通し練習も行いましょう。
まとめ
ピアノの自宅での練習方法で、レベル別の練習の秘訣を解説しました。
曲が短い初級者は通し練習が中心でもよいのですが、中級、上級になるにしたがって、弾きにくい場所の部分練習が不可欠になります。
トリル、重音、オクターブなど、苦手なテクニックを集めた教本をこなす練習方法もあります。
難所を克服するのは根気がいりますので、粘り強く取り組んでみてください。
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