保育園、幼稚園生活にも慣れてきて、年少、年中からピアノを習わせようかな・・・なんてお考えのおうちの方はいますでしょうか。
上のお子さんがいる人は良くおわかりかと思いますが、小学校に入るとだんだん忙しくなるので、習い事をしっかり進めるのは年齢の低いうちの方が時間が取れます。
幼児にピアノを習わせたりして、果たして上達って期待できるんだろうか・・・。
そんな不安をかかえるおうちの方向けに、幼児のピアノ上達が期待できるのかどうか、ピアノ講師の立場から記事にまとめてみました。
目次
幼児のピアノは文字の読み書き、数字の読み書きレベルで上達します
幼稚園はもちろん保育園でも、園で字を書いたり読んだりする練習を始めているのではないでしょうか。
大人から見たら遊んでいるようにしか見えない落書きも、クレヨンや鉛筆など幼児にふさわしい筆記用具を使って、思い思いの線を書く練習をしているんです。
文字や数字の読み書きも、いきなり「あいう」や「123」を教えるわけでなく、たて棒、よこ棒、曲線や円などいろいろな形を書くことから始めます。
音符を読んだり書いたりする準備を始めるのも、文字や数字と同じように「幼児」から始めるのが望ましいです。
したがって幼児のうちからピアノを習いに行かせることには、大変良いことです。
幼児でも文字を数字を書き始めるのと同じように、音符を書いたりピアノに触れさせてあげましょう。
ただし幼児の場合「3年習わせたから〇〇ができる」のような目に見える成果は少ないかもしれません。
幼児のピアノは幼稚園、保育園の「音楽会レベル」で上達します
年に1~2度、幼稚園や保育園で「音楽会」があると思います。
みんなで歌を歌ったり、楽器を分担して合奏したりしますよね。
筆者の子供たちも木琴、ピアニカ、大太鼓など様々な合奏に加わりました。
さて幼児がピアノを習った場合どのくらい弾けるようになるのか!?ですが、幼稚園や保育園の音楽会でやっているのと同じくらいのレベルで、ピアノや音楽の勉強ができるようにはなると思います。
幼稚園や保育園では、実は教育のプロである先生たちが毎日子供達を特訓して、あれだけの演奏をさせています。
ピアノを習わせるのも同じことで、習いに行けば教わった分くらいは弾けるようになりますが、テレビや動画に出るお子さんのように全員がなれるとは限りません。
「神童」は特別教育を受けているケースがほとんどです
「神童」は幼児からピアノを習っているからうちの子も・・・と考えてしまいがちです。
しかし幼児からならった全員が「神童」と同じかちょっと低いくらいまでピアノが弾けるようになるわけではありません。
ピアノの「神童」もプロ野球選手のような存在で、恵まれた音楽環境、教育、両親や周りの素養、本人の素質、音楽への嗜好・・・などいろいろ条件が整った中から一握り生まれるのみです。
一般にいる幼児に過度な期待を押し付けるのは、子供の発達全体を見た上でも適切ではありませんよね。
ピアノの上達より音楽の素養を期待しましょう
一般家庭でも努力次第で「音楽の素養」を高めることができます。
子供をピアニストにしたい家庭では、カラオケに連れて行ったりアニメソングを聞かせるのをやめて、クラシック音楽をリビングに流しましょう。
歌謡曲はメロディーがはっきりしているため、音楽を立体的に聴き取る能力が育ちません。
子供にピアノの上達を期待するなら、クラシック音楽の中でもマイナーなもの、特にピアノ以外のCDがおすすめです。
交響曲や室内楽、オペラ、合唱など、幅広いジャンルのクラシック音楽を聴かせるようにしましょう。
まとめ
幼児にピアノなんて無駄ではないか・・・と思った人もいるかもしれません。
しかし音楽好きな気持ち、音楽を聴いた経験が、大きく成長してからの基盤となります。
どうぞ幼児のうちからお子さんにピアノを習わせてみてください。
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