「運指」とはピアノの「指使い」のことで、1~5の数字で指番号をあてることです。
ピアノは5本の指を使って弾くのですが、初心者にとって自分一人でなかなか決められず苦労します。
楽譜に書いてある場合にはその通りに弾けばいいのですが、書いていないところは自分で決めていかなければなりません。
どのように決めていったらいいのか、基本的な考え方を書いてみます。
目次
親指とその他の指で「1+4本」の構造を頭に叩き込む!
私たち人間の手には、1本の「親指」と4本の「その他の指」がついています。
4本の「その他の指」と手首はだいたいつながっていて、1本の「親指」は「特別なところ」から生えているものだと思ってください。
ピアノの運指では「親指」だけが、他の指とはちょっと違う働き・動きをします。
初心者のうちに「1+4本」になっている「手の構造」について頭に叩き込むのが、上達のコツです。
運指はクラシック楽譜にはある一方ポピュラー楽譜にはないことが多い
運指はクラシック曲が載っている楽譜には書かれてありますが、歌謡曲などポピュラー曲の楽譜では省略されていることが多いです。
コードネームが書いてあるのに、運指が書いてないのはどうしてかなと時々思います。
もしピアノのポピュラー楽譜で運指がていねいに書いてあったらラッキーだと思ってください。
初心者用の楽譜では音符の玉を大きく書いてあったり、運指もごく一部だけ書いてあるかもしれません。
足りない運指は次のような方法で、自分で譜面に書き足して構いません。
初心者の人がどのように運指を決めたらいいのか、次の項目に書いていきます。
楽譜上の音の「上がり・下がり」にある音符の玉数を数えよう
楽譜の音符の玉を線でつなぐと、斜めに上がったり下がったりして「折れ線グラフ」のようになりますよね。
そのジグザグに上下する線に合わせて、運指を決めていきます。
運指は1~5の数字を指にあてていって、1が親指、5が小指です。
「ドレミファ」と音符が右上に上がっていったら「1,2,3,4」と運指を振ります。
「ソファミレ」と音符が右下に下がったら「5,4,3,2」と運指を振ります。
1つ1つの音、全部に運指(数字)を書きこんでも構いませんし、折れ線の最初と最後の音だけ書いて他は省略してもいいでしょう。
ところで、ピアノの運指を書いていると指の数が足りなくなることがあります。
運指を決める上で、工夫できる方法は何かあるのでしょうか!?
指が足りない時には「親指くぐし」を使う
8つの音を右上がり(だんだん音が高くなる)にピアノで弾きたい時、5本しか指がなくて足りなくて困りますよね。
そんな時には「親指くぐし」を使います。
3か4の指(中指か薬指)の時に、小指側に親指の先を持っていってくぐしてあげます。
この運指はピアノを弾く上で大変便利で、親指を中指の下にくぐらせることもできますし、反対に親指の上に中指をかぶせるように親指以外の指全体を動かすこともできます。
「3指」を弾いたあとに「1指」を下にくぐす、「1指」を弾いたあと「3指」を上からかぶせる・・・という具合です。
親指くぐしは初心者の人でも今すぐ初めていい運指法です。
ピアノの鍵盤上でやる前に、デスクの上でくぐし方をよく練習しておきましょう。
まとめ
ピアノ上達のコツは、全ての運指を自分の判断で決められるようになったり、楽譜の運指を守って弾けるようになることです。
上級者になったら何通かの運指の中で良いものを選んでいけますが、初心者のうちは基本的な運指に従いましょう。
コツは「親指くぐし」を上手に取り入れることです。
音程が広すぎる場合に隣の指で無理に弾こうとすると手の付け根を痛めてしまいますので、そこは指づかいを注意して決めて行ってください。
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