ピアノで手が小さいため、難しい上級曲が弾けなくて困っている人はいませんか!?
手が小さくても目一杯広げたり、跳躍を練習することにより、難しい上級曲にも挑戦できるのです。
リストの超絶技巧「ラ・カンパネラ」を手が小さい人が練習しているのを見ましたが、テクニックがあればじゅうぶんカバーできます。
この記事ではピアノで手が小さい人が練習でカバーする時の3つの秘訣について、ピアノ講師の立場から解説していきます。
手が小さいとオクターブだけでなく隣の鍵盤でも弾きにくい
まず手が小さい人に気づいてほしいのが、オクターブなど広い和音だけが弾きにくいのではなく、ドとレ、レとミのような隣の鍵盤でさえ、手が小さいと弾きにくくなることです。
人差し指、中指で「松葉」(まつば)のように2つの鍵盤を押さえるとき、手の小さい人の方が指のつけ根の角度を広くする必要があります。
たとえば手の大きい人が2つの鍵盤を25度の角度で押さえるとき、手の小さい人は28度まで広げないと同じように押さえることができないのです。
この3度の差が手の小さい人にとっては負担となり、隣り合った鍵盤では何とか弾けても、広い和音やオクターブの幅になるにしたがって、弾きにくくなってしまうのです。
手が小さいことによる不利益は、弾く鍵盤の幅広さの他に、広げる指と指の角度の大きさにあるということを、よく理解して練習しましょう。
指の先の先だけでピアノの鍵盤にさわれればOK
手が小さいと広いピアノ鍵盤を押さえることが苦痛になります。
そのため、できるだけ手指にとって負担を少なくして鍵盤を押さえていくことが大切になります。
幅広い和音を弾くとき、手が小さい人が練習する時の3つのコツを紹介します。
・指の先、一番先だけでピアノ鍵盤にさわれればOK
・ペダルを踏んで音色を残せる音はさっさと指を鍵盤から離してもOK
・弾く瞬間だけベストな打鍵ができればOK
練習のときにこの3つを意識することで、手の小ささが気にならなくなってきます。
上腕の軽やかな動きで2オクターブ飛べるようにしましょう
手が小さい人が超絶技巧「ラ・カンパネラ」をピアノで弾くには、上腕の軽やかな動きで2オクターブ飛べることが大切です。
右手で低い方の音を弾いたあと、腕が空中を鳥のように舞い、2オクターブ高い音に着地します。
低い方の音に戻るときには、身体から離れた手や前腕が、身体に自然に戻ろうとする働きを利用して、2オクターブ戻ります。
手が小さいと空中を舞うのを怖く感じることがありますが、コツがわかれば手のサイズは全く問題になりません。
ゆっくり練習するときに身体のなめらかな動きを感じながら、空中を飛ぶコツをつかんでみてください。
まとめ
ピアノの鍵盤でドとラまでは問題なく、ドとドのオクターブになるから弾けないのだと考える、手の小さい人も多いかと思います。
しかし狭い音幅でも手の小さい人に起こっているデメリットを意識することにより、幅広いオクターブを弾く問題点を練習により解決していけます。
また手の小さい人は遠くへ手を飛ばすことにも苦手意識を感じていることが多いため、2オクターブでの移動方法も紹介しました。
鍵盤を指の先の先で一瞬、ベストな場所で押さえるだけで、幅広い音程を弾いていけます。
手の小さい人こそ基礎テクニックを磨いて、美しい音色でピアノを奏でてください。
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