ピアノの弾き方を独学する人で、手の形をどうしたらいいのか困ってる人はいませんか?
手の形や大きさは一人一人ちがうため、手の関節や筋肉のしくみを簡単に知っておくことが大切なんです。
全部を知る必要はありませんが、ピアノでよく使う関節や筋肉のことだけ紹介します。
この記事ではピアノの弾き方で手の形をどうしたらいいのか、ピアノ講師の立場から3つのヒントを解説したいと思います。
親指の付け根は手首から生えている
まずピアノの弾き方や手の形で知っておいてもらいたいのが、5本の指のうち、親指だけが生えている場所が違うということです。
親指の第1関節(指先)、第2関節から先までは、反対の手で触ることができます。
親指の第3関節は、手首の端にあります。
親指の第2関節~手首の端にある第3関節を、反対の手で触ってみてください。
親指の第1関節~第2関節と、第2関節~第3関節、同じくらいの長さがあると思います。
親指は「短い指」と感じてしまいがちですが、手首の端「第3関節」が始まりと考えると、かなりの長さがありますよね。
ピアノの弾き方、手の形を考える上で、手首の端「第3関節」から始まる親指の長さや範囲を、じっくりと感じてみてください。
人差し指~小指の3番目の関節は手の平の中にある
次は親指以外の4本の指、人差し指~小指の仕組みについてです。
人差し指~小指の第1関節(指先)、第2関節から先を、反対の指で触ってみてください。
今回注目したいのが、その根本にある「第3関節」です。
4本の指の第3関節は、手の甲から見ると指の付け根にあるように見えます。
今度は手のひら側から、第3関節を見てみてください。
手の平全体の上、3分の1くらいの位置に、4本の指の第3関節があるのではと思います。
手の平の一番上に、指を折り曲げる第3関節があるわけではないのです。
人差し指~小指の4本の指は、第3関節で終わっていると思いがちですが、親指と同じように手首の中に第4の関節があります。
ピアノで指を使う時、第3関節から動かすのではなく、手首の中にある第4の関節がスタート地点だと考えます。
テーブルの上にふせたお椀のへりを左手で押さえながら、右手でカパカパ上下左右させるのと同じ動きです。
手の平の中央にある気球が浮かぶようなイメージで
「手を鍵盤の上に丸く」と書いてあるテキストが多くあります。
手の平の中央に気球が入っていて、その気球が上や斜め上に浮かぼうとするイメージが、ピアノの弾き方や手の形のたとえにぴったりです。
ピアノで丸く手を構えたら、左右の手の中に気球が入っているイメージで、曲の最後まで弾いて行ってください。
まとめ
ピアノの弾き方で手の形について、5本の指の構造と、気球にたとえるイメージで解説しました。
鍵盤の遠くに飛ぶ時は気球も力強く遠くに移動しますし、穏やかな場面では気球の上昇もおだやかです。
手や腕のムダな力を抜くことにより、このイメージは実際に実現しやすくなります。
体のムダな力を抜き、自分の腕や体の重みを利用する重力奏法についても、勉強してみてください。
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