ピアノの指の置き方!鍵盤をどのように扱うかのコツとは

ピアノを独学で始める人は、鍵盤への指の置き方に悩みますよね。

本やインターネットで調べてみた通りに置いてみても、どのように動かしたらいいのかもわからないと思います。

静止のポーズ、動作のポーズと考えると混乱しますので、常に動きのあるものとして、ピアノの指の置き方を考えてみましょう。

この記事ではピアノ講師の立場から、ピアノの指の置き方について、鍵盤をどのように扱うのかのコツについて解説していきます。

手を丸くしてピアノの鍵盤の上に置く目的とは

ピアノを弾く行為は、物をにぎったり、つかんだり、はさんだりするのと良く似ています。

そのためピアノを弾くときの指の置き方は、丸いボールの上に手を乗せるのと同じ形にします。

ちょうどパソコンのマウスを手で覆うように丸くしてかぶせますが、それと同じ格好で鍵盤上に指を置きます。

ピアノを弾くとき、指を1本ずつ押し込むのではなく、ピアノの鍵盤を下ろしながら、底めがけてすくったり、さらったりする動きをします。

手のポジション移動が不要な狭い音幅の時には、手を広げないサイズのまま、丸く置けばよいです。

しかし広い音幅で弾きたい時には、手を広げて大きなボールを扱うようにするのがコツです。

手を置くボールを大きくしてみましょう

ド~ソの音幅では、夏みかんに手を乗せるくらいの手の広げ方でピアノを弾くことができます。

しかしド~ドと1オクターブの広い音幅で弾きたいときには、手全体を大きく広げる必要があります。

小玉スイカの上に手を乗せると、夏みかんの時より手を大きく広げないといけないですよね。

ボールでいえば、ソフトボールとドッジボールくらい、大きさの違いがあります。

ソフトボールは小さめでつかみやすいですが、ドッジボールは大きさがあってつかみにくいですよね。

手を置くボールが大きくなるほどつかみにくいのですが、大きなボールに手を置けるようになるほど、ピアノは上達します。

2オクターブ以上、離れた音を弾くときには、空気を入れてふくらませたビーチボールに手を乗せるくらい、大きな動きを必要とします。

手や手首だけではまかなえない移動のため、鎖骨の根元から始まる「腕」の動きを利用して、2オクターブの移動を行います。

実際に鍵盤はどう扱えばよいのか考えてみましょう

池に水面が張っていて、その中を巨人や大仏の大きな手がチャプンチャプンと、落ちては水から上がっていく繰り返しだと例えるとわかりやすいです。

重力を利用して自分の手が水面に沈んでいき、浮力を利用して自分の手が水面から上がっていきます。

ピアノ鍵盤の表面が池の水面で、手は池の底まで届くこともありますし、届かなくても音は鳴ります。

お風呂に入った時、自分の手を水面に出し入れすることで、イメージをつかんでみてください。

手を開きすぎない、ゆるいパーにして、親指側から、小指側から、水面に出し入れしてみます。

お湯を切るようにして水面に沈んでいく自分の手を、観察してみると参考になります。

まとめ

ピアノの指の置き方で、2つの手を丸い形にしたまま、鍵盤上に置いて静止している図を見かけたことがある人も多いかと思います。

しかし実際のピアノ演奏では、あの静止図からスタートしてピアノを弾き始めることはほとんどありません。

落としたい鍵盤の上から、自分の手が落下するような感覚が得られれば、スムーズに弾き始められます。

パソコンのマウスが使える人は、それと同じ感覚でピアノの鍵盤をさわっても大丈夫かと思います。

利き手でないマウスのつかみ方もイメージしてみて、ピアノの指の置き方についての悩みを解決してみてください。







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