ピアノは年齢問わず始められる楽器で、40代・50代から始めても何ら問題ありません。
私自身は40代後半の年齢ですが、周りでピアノを弾いている趣味の人たちは、70代のシニアの人が最も多いです。
定年退職をしてピアノを始めた人が多く、ピアノ歴も10年、皆さんマイペースでレパートリーをこなしています。
そんな人たちにとってみたら、私たち40代・50代はまだ若者に思われるのかもしれないですね。
この記事ではピアノ講師の立場より、ピアノは初心者から始められるのか、40代、50代の人向けに、秘訣を解説していきたいと思います。
40代・50代のピアノは練習時間の確保がカギ
まだ仕事を続けている40代・50代のピアノでは、余暇タイムを使ってピアノ練習を行うことになります。
その場合、練習時間をどれだけ確保できるかがカギとなるでしょう。
定年を迎えた70代シニアの人たちは、毎日の自由時間をフルに使って、ピアノに打ち込んでいる人がたくさんいます。
土日はピアノ仲間での練習会や発表会、週1~2回の頻度でレッスンに通い、午前・午後とピアノを毎日ピアノを練習していたら、70代という年齢は関係なくピアノは上達します。
40代・50代では平日の日中タイムをピアノに当てることができないため、どうしても夜遅く、土日祝日を使っての細切れ練習になりがちです。
体や脳のおとろえよりも、練習時間の確保が、40代・50代ピアノで始める初心者の壁と言えるでしょう。
60歳までに重力奏法を身につけておこう
重力奏法というのは、腕の重みを指先に乗せるようにして、ピアノの鍵盤を下に上げ下ろしする奏法のことをいいます。
ピアノの鍵盤を下ろすのをやめると鍵盤はゆっくり勝手に上がっていきます。
わずかな重みを指先に乗せ、手指を腹筋から持ち上げることにより離鍵(りけん・鍵盤から指を離すこと)をコントロールして、ピアノを弾いていきます。
身体機能がじゅうぶんにある40代・50代のうちに、ピアノの初心者のうちから重力奏法を身につけるようにしましょう。
重力奏法は2本の足で歩行することにも良く似ています。
左足に乗せた体重を右足に移し、前方向に重心を傾けることにより、私たちは2足歩行をしています。
ピアノの重力奏法でも、2本の腕、10本の指に重みを乗せ、進みたい方向に重心を傾けることにより、鍵盤の上を歩いていきます。
足で歩行できる体力があれば、年齢問わず弾き続けることが可能です。
40代・50代どころか70代でもピアノを弾けるのは、歩行に似た重力奏法を利用しているからです。
和音コードの知識を増やそう
ピアノ初心者の場合は楽譜を読むのに手間取ります。
和音コードの知識を増やすことにより、楽譜を読むのがラクになります。
ド・ミ・ソと3つの音が書かれていた場合、Cシーメジャーのコードであることを知っていれば、楽譜を読む手間が省けます。
楽譜を読む苦労は年齢に関係なくついて回ります。
一生ピアノを楽しんでいくために、初心者のうちから和音コードの知識を身につけておきましょう。
まとめ
40代・50代から初心者ピアノを始めることが、何も問題ないことがわかっていただけましたでしょうか。
まだ仕事をしている人の場合、練習時間の確保が何よりの課題となります。
平日には空いた時間に少しずつ、休日にしっかり練習を重ねていってください。
練習会、発表会などで仲間との交流を深めるのも、励みになるでしょう。
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