ピアノの練習方法で、片手ずつ行うのは大変効果があります。
初心者ではもちろん、上級者でもむずかしい場所は、何度も何度も繰り返し片手ずつの練習方法を行います。
先生にも片手ずつ練習するように言われることがありますが、いったい何に気をつけて練習したらいいのでしょう。
この記事ではピアノ講師の立場からピアノの練習方法で、片手ずつ行う場合のヒント3選を紹介したいと思います。
リズム、音名などわからない所をなくしておく
片手ずつの練習方法を行う前に、リズムや音の名前がわからない所をなくしておきます。
五線譜の読めない人は、インターネットや本でドレミの読み方を探し、楽譜にミ・ソと音名を振りましょう。
最初は全振りしても構いませんが、読み方を覚えられたら消しゴムで消すのが効果的です。
ポピュラー曲の場合には、リズムの読み方がむずかしい場合があります。
シンコペーションのリズムを理解し、小節と小節をつなぐタイを外すなど、リズムの不明点をなくしてから片手ずつの練習方法を行います。
楽譜に書かれていることが全部わかったら、右手、左手の片手ずつの練習に入ります。
初めはゆっくり、だんだんテンポを上げていく
ピアノの片手練習は、初めはゆっくり1小節ずつ(または1段ずつ)、短い単位で行います。
同じ場所を何度も繰り返し、ほとんど覚えてしまうまで弾くとよいでしょう。
覚えられたら、次の小節(次の段)に入ります。
少しずつ練習し、最後まで覚えられたら、曲の最初から最後まで通して弾いてみます。
ピアノの通し練習が終わったら、だんだんテンポを上げて弾けるようにします。
ときどき弾きにくいところが出てきますので、そこだけ丁寧に練習するようにします。
右手が終わったら、左手でも片手ずつ練習します。
むずかしい場所はふせんを貼って繰り返し練習する
ゆっくりだった時に弾けていた所も、テンポを上げていくうちに、指がもつれて間に合わない所がいくつか出てきます。
そのような場所にはふせんを貼り、繰り返し何度も練習するようにします。
ふせんを貼った場所だけもう一度ゆっくりなテンポに戻し、少しずつテンポをあげていって、他の場所と同じテンポで弾けるまで持って行きます。
この練習も右手が終わったら、左手でも片手ずつ行います。
むずかしい場所の片手練習には、根気が必要です。
まとめ
ピアノの上級者ほど片手ずつの練習方法を大切にしていて、弾けない場所、ひっかかる場所はていねいにさらっています。
片手で弾けないものは、両手では絶対に弾けないからです。
両手で弾けるようになった曲でも、ミスが出たり止まったりする曲は、必ず片手ずつの練習方法に戻すようにしましょう。
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