ピアノを自宅で教えるには!?親でもできる3つの秘訣

費用や送り迎えが負担なピアノ教室。

「親が自宅で教えられたらいいのに」と思っている人も多いのではと思います。

子供の頃にピアノを習っていて、両手で好きな曲を弾ける人なら、子供に自宅でピアノを教えることは可能です。

この記事ではピアノ講師の立場から、ピアノを自宅で教える場合、親でもできる3つの秘訣についてお伝えしようと思います。

小学校卒業での目標を親子で決めるのが大事

小学生くらいからピアノを教え始めたとして、6年間でどのくらい弾けたらよいのか、親子で目標を決めることが大事です。

親が自宅で教える場合、「中学校で合唱コンクールの伴奏者に選ばれる」を目標の上限にしましょう。

「音楽大学に入学させてプロのピアニストにさせたい」このような高すぎる目標をもっている場合には、自宅で教えるのはムリです。

音大の非常勤講師、プロのピアニストなど、適切なレベルの先生を探して、専門の指導をつけましょう。

合唱コンクールの伴奏はソナチネ程度で弾けるため、自宅で教えるレベルでじゅうぶんです。

しかし文化レベルの高い地域では「伴奏者オーディション」が盛んです。

専門的な指導を受けているお子さんが多数いる場合には、自宅レッスンの子供はレベルが不足して、オーディションに落ちてしまいます。

地域のレベルによって伴奏者に選ばれるかどうか、ちがいます。

自分の子供をどのレベルまで弾けるようにさせたいのか、親子でよく話し合ってから自宅レッスンを決めましょう。

むずかしすぎる教則本があるので注意する

初歩のうちはピアノの先生が教えても親が教えても大差ないのが現実です。

国語や算数の学校の教科書も、ひらがなや漢字、簡単な計算までは親が教えることも可能ですよね。

ピアノの場合も親が教えていけますが、教材選びには注意が必要です。

プロピアニスト養成に使うようなむずかしすぎるピアノ教則本も楽譜店に置かれているので、自宅レッスンでは避けるようにしましょう。

ヤマハミュージックメディアから出ている「みんなのオルガンピアノの本」1~4巻、そのあとブルグミュラー25の練習曲の流れで、ソナチネの手前まで弾けるようになります。

全ての長調、短調を学ぶ「全調メソッド」も音大を目指すのにはいいのですが、負担に感じるお子さんもいますので気をつけましょう。

発表会がないのが難点、親が発表の機会を設ける

ピアノを親が自宅で教える場合「発表会」がないことが、いちばんの難点です。

ピアノ教室の集大成は、1年をしめくくる発表会と言ってもいいくらいです。

発表会のために3か月半年、ピアノ教室では仕上げをがんばるのです。

自宅レッスンでは発表会がないため、親子で自分たちの発表場所を探さなければなりません。

親自身に発表サークルなどのコネクションがある場合には、そちらに子供も参加させてもらうとよいでしょう。

ピアノを弾けるお子さんを自宅に招待して、ミニ発表会を開くのも良い考えです。

家庭内で夕食時間に発表タイムをもうけることでも構いません。

小規模でもいいので、自宅で教える子供のために、ピアノ発表の場をつくりましょう。

まとめ

ピアノを自宅で教える場合、親でもできる3つの秘訣について解説しました。

音大ピアノ科への進学をめざすお子さんには勧めませんが、学校の合唱伴奏を目標とするお子さんなら自宅で教えるのは可能です。

レッスンに通う時間をピアノ練習、学校の宿題にあてられるメリットもあります。

ピアノ教則本選びなど3つの秘訣に気をつけて、自宅でのピアノ指導をおこなってみてください。







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