ピアノ初心者が1ヶ月で最大限に上達する秘訣とは!?

どうしてもあと1ヶ月でピアノを上達させなければならない。

そんな切羽詰まった状況にある人はいませんか!?

万人に効果ある方法かどうかわかりませんが、「1ヶ月」という期間限定で、「ハノン教則本」を使って猛特訓の実験をしたことがあります。

初心者向きに内容をマイルドにアレンジしますので、興味のある人はぜひ実験にお付き合い下さればと思います。

ハノン1~20番、1ヶ月だけ猛特訓経験

指練習として有名な「ハノン」練習曲。

高校生の頃、指定テンポ通り1~20番を「四分音符=108」で毎日練習していました。

最初は左手も動きませんでしたが、半年も毎日続けていれば、だんだん弾けるようになりました。

軽いランニング練習のようでしたね。

大人になってもピアノは続けていて、音大ピアノ科講習会に行ってきた人の話を、人づて(先生経由)で聞きました。

「ハノン1~20番を毎日、’140’の速さで弾く課題が出た」とのこと。

指定テンポよりずっと速い速さに一瞬たじろぎましたが「私も家でやってみよう」と、1ヶ月だけ「140」テンポでの練習してみました。

ハノン1~20番「四分音符=140」1ヶ月特訓して

四分音符=108の速さで弾けても、初めの数日は中々「140」の高速には歯が立ちませんでした。

ピアノでテンポを上げる場合は、宝石を細かくしていくように、音の粒を細かく細かくしていきます。

根気強く、自分の音の粒を細かくしていき、少しずつ「140」で弾ける長さを増やしていきました。

ハノン1番を140で弾ききれた時には嬉しかったです。

他の曲も音の粒を細かくして140で弾けるようにして、1ヶ月間毎日、この速度で20番まで練習しました。

この練習を続けた期間内は、面白いように指がよく回りました。

重力奏法をきちんと会得していることが、速度をあげても手や指などの筋を痛めないための絶対条件になります。

無駄な力を抜いたまま、打鍵の瞬間にだけ必要な筋肉を細かく素早く使い、脱力して休ませて極力疲労をためないようにしていきます。

初心者が1ヶ月ハノンに取り組んだらどれだけ上達できるの!?

毎日欠かすことなくハノンに取り組んだ初心者を見たことがないので断言はできませんが、おそらく1ヶ月間真面目にハノンに取り組み、重力奏法で両手奏のテンポを上げていったら、手指が別人のように動くようになるのは、間違いないと思います。

ただ練習のし過ぎや間違った奏法で、手や腕、肩など痛めていないことが条件にはなります。

「ピアノ上達しない、万年初心者」と言っている人の中に、どれだけハノンのテンポ上げを本気でやった人がいるのでしょうか。

「短期間で指が回るようになりたい」と言ったら、ハノンほど指練習に集中しているテキストは思いつかないです。

初心者の人は「四分音符=60」から初めて、楽譜の最高テンポである「108」に徐々に近づけるよう、毎日特訓していきます。

(「140」は安全のため止めておきましょう)

譜読みの力は上がりませんが、指が動かなくて困っている人には、ハノンは現在でも有効なのではと考えています。

長年ピアノを弾いていても初心者から抜け出せない人は、1ヶ月だけ本気でハノンをやるといいかもしれません。

まとめ

長い一生の間でそうそうピアノにばかり全力で取り組むわけにはいかないと思いますが、1ヶ月間など期間を区切ってみて「これだけはクリアする」という課題を自分で見つけていくのが、ピアノ上達の秘訣なのではと思います。

現状のレベルで満足、楽しめるなら今まで通りの練習でいいのですが、今よりも上達させたかったら、上達している人の練習法を真似して取り入れるのは有効です。

今回はハノンを例に取り上げましたが、ピッシュナ、コルトーなど、いろいろなテクニック本がありますので、評判を調べて試してみてください。







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