ピアノの練習方法で、クラシック上達には決まった型の練習メニューがあります。
フルコース料理で前菜、スープ、主菜、デザートと食べ進めるように、ピアノ練習にも昔ながらのメニューが存在します。
先生の前でレッスンする時にも、家で練習する時にも、基本的にこのメニューの順で進めていきます。
この記事ではピアノの練習メニューでクラシック上達のヒントを、ピアノ講師の立場から解説していきます。
1番目はハノンなどのテクニック本で基礎技術を
練習のはじめは指慣らしを兼ねて、ハノンなどのテクニック本で基礎技術を高めていきます。
楽譜の読み方はそれほど難しくありませんが、音色をきれいにしたり指がよく回るよう、毎日練習します。
ハノンの他、バーナムピアノテクニック、ピッシュナ、コルトーメソッドなどがテクニック本の分野にあたります。
無駄な力を抜き、体の必要な場所を鍛え、きれいな音で弾けるようテクニックを身につけていきます。
2番目はツェルニーなどの練習メニューで演奏スピードアップ
ツェルニー練習曲は昔から日本でよく使われていた、メロディーと伴奏の形をとった練習曲集です。
100番、30番、40番、50番の順に、難しくなっていきます。
独学や初学者の人は、ツェルニー100番練習曲から始めるとよいでしょう。
楽譜の読み方も学べますし、70番くらいまで弾けるようになれば、そこそこピアノも弾けるようになってきます。
30番と40番練習曲は、クラシック曲を上達させたい場合には、飛ばさず練習メニューにすることが多いです。
50番練習曲になると、曲集の順番と難易度にばらつきが出てくるため、モシュコフスキー15の練習曲に移り、必要な曲を抜粋します。
3番目はソナチネ、ソナタなどの楽曲で音楽の勉強を
クラシック曲を学ぶときには、テクニック、練習曲のあとにソナタなどの楽曲が練習メニューとなります。
初心者ではソナチネアルバムを何曲か習います。
その後ベートーベン、モーツァルトなど古典派のソナタで、やさしいものを最初に学びます。
ショパンのワルツ、ドビュッシーの小品など、短くて弾きやすいものも、中級レベルでの練習メニューになります。
ロマン派、近現代の作品など、いろいろな時代の曲を弾くことが、クラシック曲の勉強では大切になります。
まとめ
ピアノの練習メニューで、クラシック上達のヒントをお伝えしました。
2番目と3番目の間に、「J.S.バッハ」(ヨハン・セバスチャン・バッハ)の練習メニューを加えるのが、本来なら理想の型です。
2声のインベンション、3声のシンフォニア、フランス組曲、平均律1,2巻というのが、バッハの上達メニューです。
バッハは複雑な音型でむずかしく感じる人も多いと思いますが、クラシック上達には必須の作曲家です。
ぜひ上の3つのヒントに合わせて、バッハの練習も取り入れてみてください。
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