ピアノ練習を毎日1時間して身につくマル秘テクニックがあるんです!
初級、中級、上級者向けに分けて、ピアノ講師の立場からお伝えします。
弾きたい曲と合わせて毎日1時間のマル秘テクニックを練習すると、上達が早まります。
このマル秘テクニックを毎日続けてみて、効果を感じ取ってみてください。
初級編・毎日1時間の練習で身につくマル秘テクニック
「バーナム・ピアノテクニック」というピアノ教則本をご存知でしょうか?
ピアノで使う手指、手首や腕の動きを、1段~1ページの短い曲で学んでいくテクニックの教科書です。
紫のミニブック、オレンジの導入書は、手が小さいお子様向けのバーナムです。
初級の大人は手が大きいため、バーナム・ピアノテクニックの1巻から取り組むとよいでしょう。
第1巻の1曲目ですが、「4分音符・8分音符・16分音符」と、だんだん音符の粒を細かくしていく練習です。
その後は音階練習、アルペジオの練習、遠くの音に飛ぶ練習など、効果的な練習曲が続きます。
このバーナム練習曲を30分やった後、自分の弾きたい曲を練習30分練習すると効果が上がります。
1巻から4巻までの他、「全調のメソッド」という楽譜もあります。
ピアノの基本テクニックが向上すると、いろんな曲を弾けるようになりますよ。
中級編・毎日1時間の練習で身につくマル秘テクニック
ピアノを習っている人がみんな知っているテクニック本「ハノン」を紹介します。
ハノン練習曲は全部で3つの難易度に分かれています。
ピアノ中級者の人は、第1部をメトロノームの一番速いテンポ(四分音符=108)で弾けるようになるとよいでしょう。
第1部は5本の指を均等に使えるようになる練習です。
また次の第2部では全調での音階、アルペジオ練習が入ってきます。
最初はゆっくりで練習し、慣れてきたらメトロノームの一番速い指定テンポ(四分音符=120)で弾けるようにします。
第1部~第2部まで一番速いテンポで全部通して弾くと、1時間くらいかかってしまいます。
中級者ともなると、他にもチェルニー練習曲、バッハやソナタなど練習すべき曲がたくさんあります。
ハノン練習曲の第1部と第2部を1日ずつに分けて、30分かけて通し弾きしみてください。
メトロノームをかけてコツコツ練習していると、だんだん指が速く回るようになってきます。
手や指を痛めないように注意しながら、取り組んでみてください。
上級編・毎日1時間の練習で身につくマル秘テクニック
上級者ともなると、1時間のうちどのような練習メニューを組むのが最も効果が上がるのか、自分でも組み立てられるようになるといいですね。
モシュコフスキー、ショパン練習曲をはじめとして、様々な練習曲に取り組んでいることと思いますが、ここではハノンを使った「高速練習」の方法をお伝えします。
本番が近くて指回しを速くしたい時に、試してみてください。
ハノン練習曲を使った高速練習の方法
・ハノンの1番~20番を、4分音符=140の速度で普通に弾く
・ハノンの1番~20番を、4分音符=140の速度でレガートで弾く
・ハノンの1番~20番を、4分音符=140の速度でスタッカートで弾く
ハノンの1番~20番は、最高で「108」の速度指定なのですが、「140」という速さは相当なスピードを必要とします。
私自身も1か月ほどハノンの最初の20曲を「140」の速度で練習したことがありますが、この期間だけは驚くほどスラスラ指が回りました。
辞めてしまったら元に戻りましたので、継続することで効果が続く練習方法「奥の手」です。
まとめ
初級・中級・上級者向けに毎日1時間の練習で身につくピアノテクニックについて紹介しました。
自分のレベルに合った方法でコツコツ練習することで、ピアノの基本テクニックは伸びていきます。
手指の故障に気をつけながら、気長に取り組んでみてください。
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