ピアノの独学をしていた頃、たくさんの練習曲集にふれてきました。
中でも中級から上級にステップアップするための練習曲には、独学でも取り組めるものがいくつかあって何度も助けられてきました。
この記事ではピアノ中級者対象に、独学でうまくなる5つの練習曲集を紹介します。
気に入ったものがあれば、ぜひひとりで取り組んでいただきたいと思います。
目次
独学でうまくなる「ブルグミュラー」練習曲集シリーズ
ピアノ学習者にはおなじみブルグミュラー練習曲には、25の練習曲のほか「18の練習曲」「12の練習曲」があります。
「18の練習曲」は文字どおり18曲が収録されている曲集で、「朝の鐘」「つむぎ歌」などタイトルがついていて楽曲形式になっています。
曲のイメージがつかみやすく、すぐ弾けそうな気がするのに、ノーミスで弾くことやきれいな音で弾ききるのが難しい面があります。
ピアノを習っている人は抜粋で数曲やるだけのことが多いですが、独学で進めている人はぜひ18曲全曲、挑戦してみてください。
「12の練習曲」はその先にあたる練習曲集で、アルペジオ(分散和音)の練習、オクターブの練習など目的がはっきりしています。
この練習曲集もレッスンに通う人は全曲やらないと思いますので、独学の人はぜひ12曲とも挑戦してみてください。
独学でうまくなる「ヘラー」練習曲集シリーズ
「ブルグミュラー」より知名度が落ちますが「ヘラー」という作曲家もピアノ中級者のために大変役にたつ練習曲集を作ってくれています。
全音出版社から3冊とも出版されていて、作品番号がop.45,46,47とつけられています。
練習の順序はop.47(25曲)→46(30曲)→45(25曲)と進めるとよいでしょう。
ヘラーの練習曲シリーズの特徴は、ショパン、リスト、シューマンなど人気の「ロマン派」の作風に近いことです。
ヘラー練習曲シリーズがきれいに演奏できれば、ショパンやリスト、シューマン作曲の易しい小品がきれいに弾けるようになるでしょう。
中級の基礎固めをするのに大変役立つ練習曲集なので、独学の人はこの3冊の練習曲集をこなしてみてください。
独学でうまくなる「ツェルニー」練習曲集シリーズ
ツェルニー30番、40番練習曲を終えてみたけど、イマイチピアノが上達しなかった独学の人は、これらの練習曲の欠点をカバーするタイプのツェルニー練習曲をやってみてください。
ツェルニー8小節の練習曲
たった8小節しかない練習曲が、160曲のっている教本です。
40曲×4ブロックずつに分かれていて、シャープやフラットの多い調の曲もしっかり出てきます。
3度重音、オクターブ、トリルなどの基本練習の他、和音を次々弾いていく練習や地味に弾きにくい音型の反復など出てきて運指が鍛えられる教本です。
ツェルニー30番、40番でおおざっぱに進めた「すき間」を埋めるようなテクニックが得られますので、弾けない場所はぜひ独学でカバーしていってください。
ツェルニー左手のための24の練習曲
「夏休みの宿題用に1冊丸ごと出された」と某ピアノ科の大学生が言っていた練習曲集です。
多くのツェルニー練習曲が右手の訓練に偏っているため、その欠点を補える左手用の練習曲です。
レベルに達していれば独学でも問題なくこなせるので、ぜひ一冊持っていてほしいと思います。
まとめ
独学でも取り組めるこれら6つの練習曲集は、購入する分には一冊1000円もあれば買える教本で、ただ買うだけなら誰でもできます。
しかしこの教本を毎日コツコツ独学でクリアしていくのには、大変な根気が必要です。
ピアノを習いに行かず独学で上達させるのも可能ですが、できればピアノ仲間を積極的に作るのが、ピアノ独学を挫折しないコツになります。
同じ場に集まって弾ければ一番良いのですが、動画アップロードやSNSなどインターネット上で交流する場もあります。
ぜひピアノ独学仲間をつくって、お互いの演奏を聴いて励ましあったり、効果ある練習曲の情報交換をしてみてください。
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