ピアノ独学で上級曲!?マスターするまでの3つのヒントとは

ピアノレッスンを受けずに独学、しかも上級曲を次々マスター。

こんな現実離れした話はありえないのですが、大人からピアノを始めていきなりショパンエチュードを弾きだす人もいるのも事実です。

ピアノはどれだけ習ったかよりも、運動神経、耳の良さなど、本人がもともと持つ素質が大きいのでは…と思うこの頃です。

この記事ではもしピアノ独学で上級曲をマスターする人がいる場合、そこへ至るまでに予想されるヒントを、ピアノ講師の立場から解説してみます。

「千本桜」「まらしぃさん」などポピュラーソングなら独学での上級もあり

知る人ぞ知る人気ピアニスト「まらしぃ」さん。

まらしぃさんは中学までは専門的なピアノレッスンを受けたとはいえ、以後は自分の力で練習、作曲活動を続けて、プロピアニストへの階段をのぼりつめたようです。

クラシック曲を楽譜通りに弾くスタイルとは違い、自分の奏でたいメロディーと効果的なバス音を、リズムよくきざんでいくまらしぃさん独特の演奏スタイル。

まらしぃさんに憧れ、まらしぃさんのピアノを最上級のピアノとするなら、独学でまらしぃさんを真似るのはありだと考えます。

他にも優れたユーチューバーピアニストの動画がたくさん上がっています。

彼らの演奏を真似るのには「模倣」(もほう)で真似するのが一番です。

ピアノ教室では教えてもらえない練習方法なので、独学で上級をめざすことになります。

クラシック曲の独学上級は、バッハの平均律とショパンエチュード制覇を

とても独学で消化できる内容とは思えませんが、J.S.バッハの平均律1巻と2巻、ショパンエチュードの作品10、作品25が独学で弾けるとしたら、上級ピアニストを名乗ってよいのではと考えています。

演奏内容がよければ、音大ピアノ科の入学試験を受けられるレベルにあるのではないでしょうか。

このくらいの練習曲が弾けるなら、ショパンのバラードやスケルツォといった大曲、和声やリズムが難解な現代曲にもチャレンジできそうです。

「正統派クラシック音楽の勉強は、しかるべき先生につくべき」という考え方もあります。

現代はインターネットや書籍が発達し、学ぼうと思う姿勢があればかなり専門的なレベルで学べます。

ただ上級曲が弾けるだけでなく、その曲の時代背景などへの理解も独学で勉強しなければなりません。

手をこわさないように学ばなければならない

独学ピアノ学習において最も気をつけないといけない点は、自分の手をこわさないように学んでいかないといけない点です。

中級曲くらいまでは音型もそれほど細かくなく、オクターブ奏法もまだ過酷ではありません。

しかしフランツ・リストの「ラ・カンパネラ」に代表されるよう、上級曲では広範囲にわたる手の移動、素早い移動、鍵盤の端から端までの移動など、俊敏な動きが求められます。

弾きたい曲をやる他に、コルトーメソッドなど過酷な指のトレーニングを行うこともあるでしょう。

指導者なしでこれらの練習を行う場合、自分の手をこわさないようにじゅうぶん気をつけなければなりません。

夢中で練習しているときには気づかないのですが、練習が終わったときに疲労が解消しきれず、故障につながる可能性が考えられます。

まとめ

今までなら上級ピアノを弾きたければ、長年レッスンに通うことは常識でした。

しかしこれほど情報が発達した時代になりましたので、独学で上級曲を弾く人が続出しても不思議はありません。

書かれた楽譜通りの音を、書かれたタイミングで打鍵していき、打鍵スピードで強弱の表情をつけていけばいいのですから。

手指の故障についても多くの書籍、ネット情報があがっています。

そちらを参考にして、手をいためないように練習を続けてみてください。







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