ピアノが上達しないのはなぜ!?3つのルールとコツ

ピアノを毎日いっしょうけんめい練習しているのに、上達しなくて困っている人はいませんか!?

ピアノ練習の場合、ただやみくもに弾くだけでは、上達の効果が薄れてしまうんです。

ピアノを効率よく上達させるためには、ちょっとしたコツが必要です。

この記事ではピアノ講師の立場から、ピアノが上達しないで困っている人向けに、3つのルールとコツを解説していきます。

通し弾きしかしないと上達しない

ハノン、ツェルニー、バッハ、ソナタと宿題が出されていて、1回通して弾いておしまい…という練習を毎日くり返しても、ピアノは上達しません。

1回通すだけの練習方法は、その人の持っている限界値までは上達できますが、それ以上は上達しないんです。

手の大きさや理解度によってその人本来の限界値は異なり、バイエル終了までで成長が止まる人もいれば、バッハのインベンション2声で止まってしまう人もいます。

1回通すだけの練習方法で、ショパン練習曲をすべて弾き終えるようなピアニストはいないでしょう。

なぜなら1曲の中には必ず演奏困難な「難所」があり、そこをクリアしなければ上達しないからなんです。

ピアノ上級曲までたどりつけるかどうかは、演奏困難な難所をどれだけクリアしていけるかによります。

上達したければ1回通すだけの練習方法をやめ、難所をクリアする「部分練習」を重視してください。

自分の限界値をグッと引き上げることが可能になります。

指や体だけで覚える暗譜を卒業する

20代までは指の動きだけで覚える暗譜で、1曲ごとの発表を乗り越えていけます。

しかし30代に入ると身体能力や記憶力がおとろえ、指だけでの暗譜が不可能になってきます。

中高年になってもピアノを楽しみたければ、指や体だけの暗譜はすぐに卒業しましょう。

暗譜に音楽の理解がともなっている人は、覚えた楽譜を五線紙に書き出すことができると言われています。

短い曲、やさしい曲で、暗譜した曲を楽譜に書き起こせるような暗譜方法にしましょう。

暗譜演奏しながら、頭の中に五線譜や音符が浮かんでくるようになれば理想です。

1曲豪華主義を卒業する

上達のためのピアノレッスンでなく、維持レッスンでよく見られるのが、1曲豪華主義のような曲への取り組み方です。

ショパンのバラード、スケルツォなどの大曲にふくまれる「難所」にきちんと向き合え、部分練習で困難をクリアできる人はごくわずかです。

ピアノが上達しなくて困っている人は、弾きたい自由曲のほかに、練習曲やバッハの多声音楽など、上達に効果のある宿題を加えてもらいましょう。

子供は年々、ピアノを上達させていけますが、練習曲やテクニック本、バッハなど、いろいろな課題を並行して取り組んでいるからです。

大人も年齢を言い訳にしないで、これらの課題を加えていけば、子供と同じように上達できます。

つまらない、みっともないと考えず、テクニックを上げるための課題にも取り組むようにしましょう。

まとめ

ピアノが上達しないで困っている人向けに、3つのルールとコツをお伝えしました。

簡単でラクに弾ける所ばかり繰り返し弾いても、ピアノは上達しないんです。

弾けないところ、できないところ、わからないところを1つずつ潰してこそ、上達します。

ゆとりある気持ちよい演奏のために、日々の練習方法を効率化してみてください。







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