ピアノ上達のためには毎日練習しないといけないのか?

「ピアノを始めてみた」と周りの人に話すと「毎日練習しないとなんでしょ」「大変そう」などと言われた経験はないでしょうか。

テニスやカラオケでは「毎日練習」なんて聞いたことがないですよね。

どうしてピアノの場合には「毎日練習」と言われてしまうのでしょうか。

40年ピアノと付き合ってきたピアノ指導者としての考えをお伝えしてみようと思います。

毎日練習して上達~重力奏法を会得しよう

まず最初にピアノに必要な身体の動きからですが、自転車に乗れるようにいったん重力奏法を取得してしまえば、必ずしも毎日ピアノを練習しなくてもずっと弾けるようになります。

自転車を何年か乗らなくても、体でのバランスの取り方は覚えているので、最初はふらついても次第に思い出して、前のように乗れるようになりますよね。

ピアノの場合も重力奏法に関しては、いったん覚えたものはずっと使えます。

ただし二足歩行と同じように、ほんの数日自分の足で立たなくなっただけで、歩けなくなってしまう面はあります。

筆者も丸2日ベッドで寝たきりになった経験がありますが、手すりにつかまらないと歩けなくなるほど筋力・脚力が弱まりました。

ピアノの重力奏法も、5本の指先で腕の重みをあずけるだけの筋力は必要です。

日常生活でモノを持ったりつかんだりする握力があれば問題ないですが、ピアノをしばらく弾いていないと腕や腹筋、背筋など大きな筋肉の衰えは影響あります。

とりあえず、重力奏法を身につけるまでは、毎日ピアノ練習に励みましょう。

自転車に乗る練習も、乗れるようになるまで休まず行ったことと思いますので、それと同じ理由です。

毎日練習して上達~楽譜から音楽を読み起こそう

ピアノ練習はぜひ毎日、とすすめられるもう一つの理由が、楽譜を読んで実際の演奏として音楽に起こせるようになるまで、かなりの鍛錬が必要になるからです。

日本人が母国語である日本語を習得できたのも、小中学校と長い義務教育の間、毎日学校で国語の授業を受けて膨大な時間、特訓を続けて来れたからです。

ひらがな、カタカナ、漢字、助詞の使い方ひとつ見ても、家や友達との会話、学校での読み書きの訓練を毎日絶やすことがなかったから身についたはずです。

音楽を理解し、ピアノ演奏を通して再現するには、日本語の学習と同じように、たくさん楽譜を読んで書いて、実際にピアノで鳴らしてみて練習する必要があるんです。

「毎日練習しないと上達しない」という言い方よりも「毎日練習しないと膨大な課題をクリアできない」という方が正確です。

スラスラピアノを弾いている人はみな、膨大な練習量をこなしてきた人が大半です。

毎日練習して上達~身につくまでは毎日続けよう!

中級、上級ピアニストになり、身体の使い方や音楽の知識がたまって来ると、数日間ピアノ練習を休んだくらいでは衰えません。

しかし長期間ピアノや音楽の勉強を怠れば、その分だけ成長はストップします。

どんな上級者、プロにとっても同じことなので、上級者やプロになるほど勉強や練習を怠りません。

これからピアノの道を志す人ならなおさら、休まず努力を続ける必要がありますよね。

長年ピアノを弾いている人はみな、「練習を1日休むと弾けなくなるかもしれない」という恐怖感を抱えているくらいです。

実際、ほんの2~3年弾かなかったくらいで、ガタガタに腕が落ちていきます。

ピアノを弾けるようになりたかったら、毎日の練習を習慣づけましょう。

まとめ

ピアノは毎日練習しないと上達しないか!?の答えですが、「上達し続ける人は毎日練習している」と言い切っても良いと思います。

それも毎日の練習を「3年5年」という長いスパンで続ける必要があります。

習慣化してしまえばラジオ体操と同じくらい簡単に続けることができますので、気楽な気持ちで日々のピアノ練習に取り組んでみてください。







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