ピアノの独学で音大は可能?受験の秘訣とは!?

ピアノの独学で音大受験は一般に難しいと言われています。

たとえば高校で化学の授業を履修していないのに、薬学部や工学部など理系の大学を受験することと同じだからです。

ではピアノの独学で音大受験は、100%不可能なんでしょうか。

教育系ですが音楽専門の大学に進学した経験から、受験者の立場になって考えてみたいと思います。

顔つなぎのレッスンは絶対に必要なの!?

大学受験が決まってから、大学で講師をする先生のところに「顔つなぎ」レッスンに通うように言われて、受験生として1年間通いました。

実際に合格して入学してみたら、全員が顔つなぎレッスンの経験者というわけではありませんでした。

特に私が受験したのは国公立大学だったため、コネの効力もなく、合格にプラスだったわけでもなさそうです。

入学前から自分のことを前から知っていてくれる先生が複数いるというのは、大学生活のスタートをスムーズにしてくれたという心理効果なら、多少あったかもしれません。

しかし受験の合否には直接関係ないと言えるでしょう。

私立の音楽大学ではみなさん大学主催の夏期講習、セミナーのようなものに参加するのが一般的なようです。

受験前に習っていた先生に、入学後も続けて習えるメリットはあると聞いています。

顔つなぎしたから合格、独学だから不合格というのではなく、あくまで点数化した結果で合否が決まると考えています。

独学で音大に合格できるの!?

各人の実力と受験先のレベルにもよりますが、先生に習った方が簡単に合格できて、独学だと合格の切符を手にするのには苦労するでしょう。

音大の入試内容は、一般の学校や高校では習えないことばかりなんです。

ピアノ科に入学する場合には、ピアノの実技試験のほかに、声楽、ソルフェージュ、聴音という音を聞いて楽譜に書く試験、視唱といって楽譜を見て声に出して歌う試験、音楽理論のペーパーテストなど、専門的なテストがいろいろあります。

高校の授業で物理や化学、日本史を学ぶのと同じように、ピアノや声楽、音楽理論などを学ぶのですが、音大受験生は有料のプライベートレッスンを受講して、音大受験に備えています。

高校で履修しそびれた受験科目を「予備校」に通って学ぶのと同じように、音大受験生も外部レッスンにたくさん通って実力をつけています。

独学で学べないこともないですが、時間も労力もかかって回り道になりがちなんです。

他に独学だと音大受験にとって不利なことは?

受験スケジュールの管理、勉強の進め方も、プライベートレッスンの先生が管理してくれています。

独学の場合は、受験曲の準備、勉強のスケジュールも、全部「自分で」立てないといけないです。

独学で一般大学を受験する人もいますが、効率を上げるために予備校に通う人が多いですよね。

ピアノで音大受験の場合には、普通の勉強以上に、独学だと勉強が間に合わないことが多いんです。

まとめ

近年、音楽大学も受験者不足により、レベルによっては独学でも入れる所があるかもしれません。

独学でもっとも大変なのは「情報収集」なので、レベルや合格率など大学の情報をよく調べてから受験するのがのぞましいでしょう。

受験前に費用がかかりますが、入学後はもっとお金がかかるのが音楽大学の実情です。

音を出す練習室やホールの維持管理費のほか、マンツーマンや少人数レッスンが多いため、学費が高額になりがちなんです。

またなぜ音大に入りたいかの理由までさかのぼってみると、ピアノの先生には国家資格などが不要のため、音大卒でなくてもピアノの先生になることは可能です。

音楽専門学校のほか、ピアノの講師グレード取得、楽器店などが行っているピアノ講師養成所もあるようですので、進路について幅を広げて調べるとよいでしょう。







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