ピアノの上達に「壁」を感じた時の対処方法

ピアノが上達していく過程で、「壁」にぶち当たることは日常茶飯事です。

「どうしてもこの小節の3拍目がテンポ通りに弾けない」という細かい悩みから、「人前で演奏する時どうしても上がってしまうのを直して楽しく本番を迎えたい」などという永遠のテーマもあるでしょう。

小さな壁から大きな壁、厚い壁、高い壁と、ピアノの壁も様々ですよね。

この記事ではピアノの上達につきものである「壁」を感じた時にどうすればいいのか、壁の種類別に対処方法を書いていこうと思います。

弾けない場所には「付せん」をつけて確実に解決【小さな壁】

ピアノの曲にはそれぞれ難易度をつけることができて、全音出版社のピース楽譜についている6段階の難易度など練習の参考になります。

曲の最初から最後までずっと「中級」「上級」であることは少なく、指の運指やリズムの入り組み方、和音のわかりずらさなど総合的に最も難しい場所を参考に、難易度設定してあることが多いです。

「上級」と書いてある曲でも、たいていの場所は中級の腕があれば弾けてしまうため、一部むずかしい所だけ引っかかって弾けなくなってしまいます。

そのような時には「付せん」をつけて1か所ずつ丁寧にさらって練習することが効果的です。

いろんなピアノ奏者をみる限り、上級者ほど自分のできない箇所をていねいにさらい、初級者ほど自分の弾けないところをスルーする傾向にあります。

ピアノの場合、弾けない箇所はスルーせずに、弾けるように練習してクリアするか、弾けない箇所を自分で書き直して簡単バージョンに直すかの2択が迫られます。

クラシック曲の場合には簡単バージョンせず弾けるように練習、クリアするのが一般的なので、付せんをつけてゆっくり弾いたり指づかいを見直すなど、ていねいに練習していってください。

上手な人は自分の貼った付せんを練習し、クリアできた箇所はひとつずつ剥がしていっています。

練習曲を取り入れてテクニックレベルの総合アップを【技術の壁】

弾きたい曲がどこもかしこも難しく、明らかにレベル不足の場合には、テクニック用の練習曲を用いて自分の総合レベルをアップさせるのが一番の早道だったりします。

弾きたい曲が「チェルニー30番程度」と書かれてあったら、チェルニー30番を30曲、通して練習してしまいましょう。

無駄な力を抜いた重力奏法でチェルニー30番が弾ければ、そのレベルの曲は問題なく弾けるようになるでしょう。

「左手が苦手」など部分的な問題がある場合にも「チェルニー左手のための24の練習曲」をこなすことにより、テクニックレベルを向上させることが可能です。

オクターブが苦手、スタッカートが苦手な場合にも、これらの練習曲の中から似たようなテクニックの曲を選んで、集中的に練習して習得するのが早道です。

ただし苦手なものを長時間練習すると手を痛める場合が多いですので、長時間練習することを控えたり、音をよく聴いて無駄な力を入れないように気をつけます。

人前の演奏で緊張せず楽しく弾けるようにできる【心の余裕の壁】

心の余裕はテクニックの余裕、上達さえさせておけば人前演奏で緊張し過ぎることは避けられます。

原因不明の緊張に悩む人の多くは、弾きたい曲より取り組む曲のレベルが高すぎることによって起こります。

自分の弾きたい曲に合わせ、常にテクニックレベルを上げる努力をすることが、人前演奏で緊張しない最大のコツです。

スキーでも上達すれば転ばないし、上達しないままだと転びます。

スキーが好きな気持ちとよろけて転んでしまうことは、無関係に起こってしまいますよね。

ピアノを好きな気持ちがテクニックに直接結びつかないのも、同じことです。

人前で楽しく弾くには、ピアノの腕を上達させることが不可欠ですので、練習や情報収集に励んでください。

誰でもバイエル中頃まで難易度を落とせば、緊張することなくピアノが弾けるはずです。

取り組む曲のレベルを落としたくなければ、練習で上達の道をひたすら歩むしかありません。

まとめ

ピアノの上達に「壁」はつきものです。

深く考えすぎずに、淡々と「やるべきこと」をやっていくしか解決策はありません。

チェルニーなどの練習曲をこなすことで解決する場合もあるので、まだ持っていない人は練習曲をコツコツ始めることから取り組んでみてください。







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